7月から8週間、サウジアラビアで開かれたeスポーツのワールドカップ(EWC)。19の人気ゲームタイトルが集結したこの大会の賞金総額は、世界最高の6000万ドル、日本円にして約94億円。その大会で富山県出身のプロゲーマー立川透さん​が3位に輝きました。獲得賞金は1000万円超。子供たち憧れのプロゲーマーの素顔とは…。

富山県庁にサウジアラビアの民族衣装「ソーブ」を身にまとった男性が姿を現しました。世界を転戦する小矢部市出身のプロゲーマー、立川透さん26歳です。eスポーツのワールドカップで3位に入り、その快挙を報告するため、副知事を訪れたのです。

立川さんは、サウジアラビアで開かれた賞金総額が世界最高額の6000万ドル、約94億円というeスポーツの祭典、eスポーツワールドカップ(EWCの格闘ゲーム「ストリートファイター6」部門に出場しました。この部門の賞金額は、優勝賞金30万ドル(約4600万円)、賞金総額は100万ドル(約1億5000万円)でした。

立川さんは、世界から集まった強豪32人を打ち破り、見事3位に輝きました。3位の賞金は7万5000ドル(約1095万円)です。

バーニングコア富山・立川透さん:「過去最高の賞金額をとれたのはうれしいと思っていますし、ただ優勝もありえるポジションだったので、優勝できなかったことは素直に悔しいなと思っています」

立川選手は、富山県小矢部市出身で実家はお寺。格闘ゲームが強いという駒澤大学を卒業。現在は滑川市を拠点に活動するプロeスポーツチーム「バーニングコア富山」に所属し、「ストリートファイター」を中心に活動しています。

「ストリートファイター」歴は15年で、中学1年生の時から始めたといいます。

 

コミュニケーション能力が高く、格闘ゲーム界隈の先輩たちにも大変かわいがられているといいます。最近ではその能力をオンラインイベントにいかし、様々な企画を立ち上げ、人気を集めています。状に厚く、涙もろい一面もあるそうです。

バーニングコア富山・立川透さん:「子どもが目指す職業としてもメジャーなものになっていると思いますし、胸を張ってプロゲーマーやらせてもらっていると思います」

男子中学生がなりたい人気の職業の一つ、プロゲーマー。

立川さんが高校生の頃に”プロゲーマー”という職業ができて、それを見て自分もこれで食っていけるならと、目指したのがきっかけだったといいます。当時は世間の目は冷たかったものの、今では子供たちが目指す当たり前の職業としてメジャーになってきていることを実感しています。

富山の子どもたちの憧れの存在になれるのか…。格闘ゲーム界の頂点を目指した戦いはこれからも続きます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。