お盆の結縄の風物詩「エイサー」。沖縄本島中部のうるま市宇堅区では四半世紀ぶりに地域のエイサーが復活し、伝統の踊りで先祖の霊を弔いました。

旧暦文化が残る沖縄では、お盆と言えば「旧盆」を指します。今年は、新盆と期間が一部重なりましたが、旧盆は16日から18日まで。沖縄では、初日を「ウンケー(お迎え)」、中日が「ナカヌヒー(中の日)」、そして最終日が「ウークイ(お送り)」とよばれます。

本島中部のうるま市は、もともとエイサーが盛んな地域なのですが、そのうるま市の宇堅区(うけんく)では、およそ25年前に青年会が解散して以降旧盆のエイサーが行われていませんでした。

そんな宇堅区で、去年、地域の伝統を後世に引き継いでいこうと、「青年会」ならぬ「成人会」が結成され、かつて青年だった地域の長老たちの指導の下、エイサーの練習を続けてきました。


旧盆ナカヌヒーの17日、宇堅区では、40代から60代までの成人会のメンバー30人余りが、御嶽(うたき)の前で、四半世紀ぶりに復活させた宇堅区のエイサーを披露しました。

【かつての青年会メンバー】
「むかしの踊り方から変わってないさー。子ども達がこれだけ皆で協力してやってくれて上等。おじいたちも楽しみさ。ハッハッハ(笑い)」

【宇堅区成人会 涌田森智会長】
「今は無い青年会を立ち上げて、自分たちが教えて、続けて行ければなと思います。」

宇堅区の成人会は、地域の御嶽や広場などを巡ってエイサーを踊り、祖先の霊を弔いました。

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