島根県警益田警察署は、16日、益田市内に住む女性(40代)がSNSのメッセージを信じ、合計366万円をだまし取られたと明らかにしました。
6000円余りの報酬を与えて信じ込ませた相手から、わずか2日後には6百倍近い現金を吸い上げ始めるスピード犯罪です。

警察によりますと、女性は今年5月29日、フェイスブックで「1日に5000円から5万円稼げます」という広告を見付け、クリックしました。

するとLINEにつながり友だち登録を求められ
「動画のスクリーンショットを撮って送ると数百円の報酬がもらえる。興味がありますか」と問われた女性が「ありますよ」
と返すと、Ticallというチャットアプリのダウンロードを求められました。
そこで「アヤカ」という人物からスクリーンショットの仕方などの指示が来て、やり取りを始めたということです。

チャットアプリにスクリーンショットを送ると「報酬獲得」という連絡が来て女性の口座に1910円が振り込まれました。

さらに
「指定口座にお金を振り込むと、その金額の30パーセントの報酬が得られる」
という新たな勧誘もあり、女性が1万5000円を振り込むと元本と別に4500円が振り込まれて、合計6410円の利益が得られた女性は報酬の話を信じたということです。

ところが突然
「失敗したので5倍の金額を支払う必要がある。支払うと失敗額を含めた金額が返金される」
というメッセージがあり、女性には失敗の内容や5倍の根拠が分かりませんでしたが、いずれ返金されると考え、求められるまま31日から翌月11日までに計7回合計約366万円(31日に3万円と9万円と45万円、6月1日に90万円、6日に69万2782円と15万円、11日に135万円)を同じ個人名義の口座に振り込みました。

しかし一向に返金されなかったため、女性が
「報酬は要らないから振り込んだお金を返して欲しい」
と求めましたが、「アヤカ」はさらに支払いを要求したということです。

詐欺だと確信した女性はその日のうちに警察に相談し、8月15日に被害届が提出されたことで公表されました。

警察では「簡単にお金が儲かる」などの誘い文句は詐欺であり、儲け話を悪用した犯罪は誰でも被害に遭う可能性があるので、他人事と思わず注意して欲しいと呼び掛けています。

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