非常に強い勢力で北上を続ける台風7号は関東に最接近しています。東海道新幹線など交通への大きな影響が出ているほか、東京電力管内では一時1万戸を超える停電が発生しました。各地では避難所も開設されています。台風7号は今後も警戒が必要ですが、どのようなことに注意すべきでしょうか。

森田正光 気象予報士:
台風7号は今、銚子市の東海上100キロぐらいのところにあり、動きが遅いです。その分、高波が押し寄せるというような状況になっています。さらに今後の進路ですが、北北東から北東に向きを変えていき、東海上に抜けていきますが、動きがまだ遅いです。また、この海域で非常に強い勢力というのは珍しいと思います。

<2、3日前の予想よりもだいぶ沖の方にずれましたね>
そうなんですよね、100キロぐらいの感覚だと思いますが、予報円の中ではありますが、もし西側にずれてたら、今頃、大変だったと思います。

今後の予想です。まず、レーダーで見ると、濃密な雨雲が台風を取り巻いてできています。さらに風が当たるところ、茨城県や千葉県で雨雲が強まっています。

これを予想で見ると、ここら辺に中心があります。風もともにいくと、土曜日の午前1時、2時、3時、4時、5時、段々、東へ抜けていきますので、時間とともに影響は少なくなりますが、波の高い状態はこれからまだ続きそうです。

<銚子市は風が本当強そうでしたね>
今が一番強いときで25メートル吹いています。

<そして、これからは東北の方などに注意が必要ですか>
沿岸部に関しては、まだ影響があるんですけども、内陸に関しては段々おさまってくると思います。

<台風まだこの後も警戒が必要ですが、そのあとにも注意が必要なんですね>
実は暑さなんです。今回、台風に吹き込む風がフェーン現象を伴いそうなんです。現在、東京・赤坂は気温が27.5℃あります。ベースがそもそも高い上に、土曜日はこういうことが起こります。太平洋側の温度が高いです。土曜日の最高気温は東京37℃、甲府38℃。台風に向かって北西の風が入ってきますので山越えのフェーン現象、それによって金曜日は美濃では40℃までいきましたが、土曜日もこれと同じぐらいの感じになりそうです。

<ここまで気温が上がるっていうのは台風の影響でなんですか>
フェーン現象だと思います。こういうことはよくあることなんですが、それにしても、実際にあると、やっぱりびびってしまうと思うんですけど。土曜日が東京37℃、日曜日も高いと思いますね。

台風の後は熱中症にも再び警戒が必要です。

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