16日、東海道新幹線は東京~名古屋間で事前に運転を取りやめる計画運休でした。「なぜ計画運休をするのか」そこにも理由があるんですが、その前に「雨が降って運転を見合わせる」ここにも新幹線には基準があります。

今後のために、まずはこちらを確認しておきましょう。

(柳沢彩美アナウンサー)
雨による「運行基準」というが東海道新幹線にはあります。

「1時間に60ミリ以上」
「24時間に150ミリ以上かつ1時間に40ミリ以上」
「24時間に300ミリ以上かつ10分間に2ミリ以上」
「土壌雨量指数(土砂災害発生危険度の指数)」

など4つの基準があり、このうち1つでも超えたら「運転見合わせ」となります。

さらに雨だけではなく風の規制値もあるそうなんですが、こちらの数値は公表していません。

なぜ東京~名古屋の区間で計画運休した?

(若狭敬アナウンサー)
これは「こういうことがあったら新幹線は止まりますよ」という運転見合わせの基準ですが、今回は「計画運休」ということで事前に運転を取りやめました。

JR東海によりますと、その理由は「利用客の安全確保が第1」ということなんですが、なぜ今回、東京~名古屋間だったのかというのがとても気になりますよね。

(柳沢アナ)
結構広い区間だなと思われた方もいると思います。この理由については「台風による被害の範囲が東海道新幹線の名古屋~東京間にかかってくるのではないか」と予想したこと。

さらに「駅間で新幹線が止まるのを避けること」ということです。これは、「のぞみ」の場合、名古屋の次に停車する駅は新横浜駅です。この間が非常に長いためということもあったのでしょうか。駅の間で止まるのを避けるのも理由としてあったようです。

そして「駅の滞留人口を減らす」こと。お盆なので、いつもよりも多くの利用客がいるということなども計画運休に至った理由ということです。

(若狭キャスター)
その根拠は何だったんでしょうか?

2日前の予想では… 静岡など東が「暴風警戒域」

(柳沢アナ)
今回JR東海は、2日前に計画運休を決めています。2日前の時点の台風の予想進路図を見てみると、名古屋駅を過ぎた静岡、さらには新横浜駅がある神奈川などが「暴風警戒域」に入っているんです。

こうなると、暴風が吹くおそれがあるということで、JR東海は名古屋~東京間の運転休止の判断に至ったということです。

(若狭キャスター)
そこまでは納得できても、なぜ名古屋~新大阪が2本程度になって全部「こだま」になったのかというのも、気になりますよね。

「ホーム数」「清掃時間」などが背景に…

(柳沢アナ)
そうなんですよね、ただ名古屋駅のホームの数を皆さん思い浮かべてください。
折り返し運転をそんなにしていない名古屋駅は、ホームの数が限られているので、新大阪~名古屋間を行ったり来たりの折り返し運転、たくさんすることができません。

さらに、折り返し運転するということはお客さんに全て降りていただかなくてはいけない、この所要時間や車内の清掃時間も考えると、1時間に上下で各2本程度の「こだま」が精一杯だったということです。

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