山梨県南部町では15日、富士川沿いで送り火として松明に火を灯す奇祭、『南部の火祭り』が行われました。



地元の子どもたちが火のついた松明を回しながらカゴに投げ入れる「投松明」。



これは毎年8月15日に盆の送り火と、水難で亡くなった人を供養する奇祭『南部の火祭り』です。

新型コロナや台風の影響で通常規模の開催は6年ぶりです。

祭りでは約3万本の卒塔婆でできた高さ約6mにもなる「大松明」の点火や、家内安全や合格祈願など、願い事を書いた灯ろうを富士川に流しました。



その後、富士川の両岸、約2㎞の間に設置された108基の「百八たい」に火が灯されると辺りは紅蓮に染まりました。

訪れた人は:
「(大松明の)火が大きくてびっくりしました」
「(投松明で)みんなが投げるのに、入るのか入らないのかなってドキドキして。初めて見たのですごく素敵なお祭りだなと思っています」



最後は月が浮かぶ夜空に約3000発の花火が打ち上がり、訪れた人は炎と花火の共演に歓声をあげていました。

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