札幌市手稲区に住む60代男性が、SNSを通じて知り合った相手に投資話を持ち掛けられ、指定された口座に10回にわたり、現金を振り込み、約460万円を騙し取られました。
男性は今月13日、銀行のATMで現金を振り込もうとした際、不審に思った行員に声を掛けられ、2日後の15日に警察を訪れ「詐欺にあったかもしれない」と相談し、事件が発覚しました。
警察によりますと、被害にあった男性は、6月13日、女性を名乗る相手からSNSを通じて「孤児院の子どもに寄付やプレゼントをしている」などといったメッセージを受け取りました。
このメッセージをきっかけに、男性は、SNS上で女性を名乗る相手とやり取りを重ねると、「あなたを愛しています。これから私たちの交流を楽しみにしています」などといった、恋愛感情をあおるようなメッセージが、相手から届くようになりました。
さらに「儲かる確率が高い」などと“投資サイト”を紹介された男性は、次に“サイト関係者”を名乗る人物から、投資するための振込先として口座を指定され、7月30日までの間に、コンビニエンスストアなどのATMから8回にわたって、現金300万円を振り込みました。
その後、投資サイトの関係者を名乗る人物からは「利益が出た分を引き出すためには手数料が必要」「手数料を払ったら2000万円の儲けが出る」などとするメッセージが届き、男性はこれに従い、2回にわたって、あわせて160万円を振り込みました。
そして今月13日、さらに現金をATMから振り込む目的で、男性が銀行を訪れた際、不審に思った行員が声をかけたことで、被害に気づき、15日に警察を自ら訪ねて相談し、事件が発覚しました。
男性が振り込んだ現金は、あわせて約460万円にのぼり、警察は詐欺事件として捜査を進めています。
警察は、SNSやマッチングアプリなどで、投資や副業、報酬目当てでの高額の振り込みを依頼された場合は、詐欺の可能性を疑い、警察相談専用電話【#9110】に相談するよう呼びかけています。
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