台風第7号は、暴風域を伴って小笠原近海を発達しながら北上し、16日から17日にかけて、強い勢力で東日本や東北地方に接近するおそれがあるということです。東日本や東北地方では17日にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。


▼16日6時までに予想される24時間降水量(多い所)
関東甲信地方150ミリ
東海地方100ミリ
東北地方80ミリ
▼17日6時までに予想される24時間降水量(多い所)
関東甲信地方300ミリ
東北地方、東海地方120ミリ

いっぽう15日未明、大阪で大規模な停電が発生しました。原因はまだ調査中です。大阪市中央区、北区、城東区、都島区、旭区、東成区などで停電し、関西電力送配電によると、最大で24万4600軒が停電して、各家庭のエアコンはもちろん、信号なども消えました。

現在は全ての地域で復旧したということですが、朝、複数のオフィスが入る大阪市のビルでは、停電により自動扉が開かなくなり人だかりができていました。
(出勤してきた人)「会社の人もまだみんな中に入れていなくて、ここでたむろしている状態」

災害時のため、どんなグッズを備えておくべきか

災害時に命を守る「防災グッズ」。皆さんは自宅に不足なく十分に備えられているでしょうか?今回は、“防災のプロの自宅”に学ぶ災害への備えを取材しました。

 命を守る防災グッズの数々。よく見ると、グッズには推奨品マークがついています。これは一般社団法人「防災安全協会」が認めた印です。認定しているのは防災安全協会・事務局長の水口健さんです。

 (水口健さん)「今まで822の製品を審査してきました」

 あらゆる防災グッズを認定してきた防災の専門家は、自宅にどんな防災グッズを置いているのでしょうか?取材班は水口さんの自宅を訪れました。

 水口さんは都内のマンションで5人暮らし。棚には転倒防止のつっかえ棒が設置されていました。それでも100%ではないので、寝室には背の高い棚を置かないようにしているといいます。

 (水口健さん)「1週間程度は自分たちだけでまかなえるだけの準備が必要だと思います」

 部屋にあったのは、一見、普通に見えるウォーターサーバーですが…

 (水口健さん)「停電になっても水が供給できるウォーターサーバー。それに、5年保存ができる水も用意があります」

 普通は電気で動くため停電したら使えませんが、このウォーターサーバーは電気がなくても水が出る機能付きです。このサーバーと水で月額3000円だそうです。

 続いては保存食。選び方にはポイントがあるといい...

 (水口健さん)「災害時にはおにぎりやパンは早く供給されるのですが、それ以外のお惣菜やビタミンが入ったものはとても少ない」

 栄養を考え、重点を置くのは主食以外のおかずです。さらに…

 (水口健さん)「甘いものっていうのは心を落ち着ける意味でも必要ですし、チョコレートでもなんでも構いません」

 そして、自宅で避難する場合に欠かせないのは電気の備えです。

 (水口健さん)「これは100ボルトが出せるポータブル電源という種類。ここから停電時に家庭用電気製品に電気を供給することができます」

 充電しておけば冷蔵庫なら5時間分の電気が使え、USBポートで便利にスマートフォンの充電もできます。

 しかし、限りある電力。そんな中でのおすすめが、電気もガスも使わない「湯沸かし」グッズです。こちらのパックに水をいれて約10分置くと、熱々のお湯が沸きあがります。

 (水口健さん)「これはヒートパックといいまして、約180ミリリットルのお水ですと、10分かからないで90℃くらいの熱湯になります」

 さらに、水口さんによりますと、準備した防災グッズは定期的に使っておくことが重要だそうです。例えば、見たことはあっても使い方はわからないという人がほとんどの簡易トイレ。正しく清潔に使うコツを聞きました。

 (水口健さん)「中にはビニール袋と凝固剤が入っています。便座を上げて便器に袋を被せたら、便座をおろしてください」

 あとはいつも通り、トイレとして使います。水で流さないため、ここからのしまい方が清潔に使うポイント。

 (水口健さん)「尿や排せつ物が長い間時間がたちますと、袋の中でガスが発生して膨らんできます。2次災害である感染症を防ぐように、できるだけ絞った形で、空気を抜いた形で一度保管することをおすすめします」

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