危険な暑さと隣り合わせでの生活が続いています。工夫をしながら暑さに対応している人を、紹介するシリーズ。山口県萩市の城下町で、人力車を引いて観光案内をしている男性がいます。この猛暑の中、どんな暑さ対策を立てているのでしょうか。

暑い、暑い、暑い、高杉晋作も、暑い。萩市の城下町です。

木村智美アナウンサー
「連日厳しい暑さが続いていますが今は夏休み、観光地を訪れる観光客を休まず楽しませているのが人力車です」

ベテラン車夫の体調管理法は?

城下町の入り口にある「人力車立場」。人力車を引くのが車夫の中原省吾さん65歳。42年前から城下町・萩の観光地を案内しています。厳しい暑さですがこれまでに、熱中症になったことはないそうです。

中原省吾さん
「引いてるときにあまり深く空気が吸えない状態はまずいと思うんですよ、おかしいなと思ったらペースを落としてゆっくり話すようにして」

お客さんのためにもなるべく日陰を走りながら説明をして、炎天下で話すときは短めにしているそうです。車とすれ違うこともあり注意力も保たなければなりません。仕事を始めた40年前より、雲が多くなり蒸し暑くなったと感じています。気温より湿度の高さがきついそうです。

暑さ感じさせない案内を

中原さん
「あんまり汗かいてるとお客さんが心配するんですよ、水飲んだらとか、なかにはジュース買ってきましょうかとかいう人もいるんだけどそれは大丈夫という話をして」

萩に来てくれる観光客に気持ちよく、暑さを感じさせない案内を心がけています。どんな暑さ対策をしているのでしょうか。

自分に合った体調管理を徹底

中原さん
「1番大事なのは睡眠なんでよく寝てもらうのと僕が今やっているのは朝一番におなかが減っている状態でトマトを1個食べてそれから昼寝を15分でもいいんですけどするとよみがえったように楽なんです、午後がびっくりするぐらい」

去年まではニンジンジュースを飲んでいたそうです。何が自分にあっているのか、試した結果、「トマトがよさそう」と感じたそうです。中原さんにとっては、「回復力が違う」そうです。

城下町でカフェショップを開いている、妻の万里さんはこの暑さの中での夫の仕事をどう思っているのでしょうか。

中原万里さん
「人力車を引くことが好きなのでそれにフォーカスしてるからお酒も飲めなくはないですけど飲まないですし意外とストイック、暴飲暴食は絶対しないです」

年齢の面からは、少し心配もしているそうですが好きなことだから続けられていると思っています。

中原万里さん
「後ろ姿を見たときは、お客さんもお願いしますっていわれるんですけど振り返ったときにえっこんなに年配だったのみたいな感じで大丈夫ですかとかいって心配してくださるケースもあるんですけど意外とぜんぜんまだ走れる」

筋肉の使い方や走り方にも工夫

若いときは力だけで引いていました。10年ほど前から 筋肉の使い方や走り方を考えるようになって引くのが楽になったそうです。今は「絶好調」です。

木村アナ
「風が吹き抜けて涼しいですしもちろん日よけもありますから暑さはないですね真夏の観光にはもってこいだと思いました」

木村アナ
「観光客が多い時期でもありますし、利用してもらいたいという思いは」

中原さん
「そうですね、夏だからってあまり気にしなくて大丈夫です」

城下町を走る人力車。暑さのなかでも萩の観光になくてはならないシンボルのひとつです。

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