英南部ウィルトシャーにあるストーンヘンジ=2016年(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】環状に立ち並ぶ巨石で知られる英南部の遺跡、ストーンヘンジの石の一つ「祭壇石」が、750キロ以上北のスコットランドから来ていたとの研究を、オーストラリアと英国のチームが14日、英科学誌ネイチャーに発表した。鉱物の年代や組成を調べて各地の石と比較し、産地を絞り込んだ。新石器時代にこれほど遠方から石を持ち込んだ理由は不明だ。  遺跡中央部の祭壇石は長さ5メートル、幅1メートルの板状で、重さは6トン。設置は紀元前2620~2480年とみられる。陸路は川や山地に阻まれ運搬が困難なため、海路を使ったと推定した。現在の英国を広くカバーする交易路が存在した可能性があるという。  ストーンヘンジは紀元前3千年ごろ作られ始め、その後も改変が続いた。祖先を敬う儀式に関連する場だとの見方もあるが、文字で記録が残っていないこともあり、用途は解明されていない。


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