2024年“最強クラス”にまで発達する見込みの「台風7号(アンピル)」。気象庁の最新の実況によりますと、「台風7号」は14日午後6時現在、時速15キロのゆっくりとしたスピードで発達しながら北上を続けている。その後7号は、15日午前6時までには「強い勢力」となり、16日にかけては関東・東海地方に向けて北上。関東にそのまま“直撃”する恐れもある。

気になる「台風7号(アンピル)」の今後の進路。
一体どうなるのでしょうか?
以下、気象庁が発表する台風の最新進路予報になります。

“最強クラス”「台風7号(アンピル)」の実況と予報
(気象庁・14日午後6時50分発表)

・14日午後6時の実況によりますと…
「台風7号(アンピル)」は、北緯27度00分、東経141度10分を中心に『父島の西約100km』で北東方向に時速15キロの速さで進んでいるとみられています。中心の気圧は975ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルとなっています。台風の全域110kmが秒速25m以上の暴風域となっていて、南東側280kmと北西側165kmが秒速15m以上の強風域となっています。

・15日午前6時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は「強い勢力」に発達し、北緯28度40分、東経141度30分を中心に『父島の北北西約190km』で北方向に時速15キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は965ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。予報円の半径は65kmで、全域190kmが暴風警戒域となっています。

・15日午後6時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は「強い勢力」のまま、北緯30度55分、東経141度25分を中心に『八丈島の南南東約290km』で北方向に時速20キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は960ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルとなっています。予報円の半径は95kmで、全域240kmが暴風警戒域となっています。

・16日午後3時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は「強い勢力」のまま、北緯34度40分、東経141度05分を中心に『銚子市の南約110km』で北方向に時速20キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は950ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は60メートルとなっています。予報円の半径は130kmで、全域280kmが暴風警戒域となっています。

※気象庁のHPによりますと、最大瞬間風速60m/sは…
「樹木・電柱・街灯が倒れる」「ブロック壁が倒壊する」「木造住宅が倒壊し始める」「鉄骨構造物が変形する」といった恐れがある強さの「猛烈な風」となります。

・17日午後3時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は「強い勢力」のまま、北緯38度00分、東経144度55分を中心に『三陸沖』で北東方向に時速20キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は970ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルとなっています。予報円の半径は220kmで、全域370kmが暴風警戒域となっています。

・18日午後3時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は、北緯40度20分、東経154度40分を中心に『日本のはるか東』で東北東方向に時速35キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は975ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルとなっています。予報円の半径は280kmで、全域430kmが暴風警戒域となっています。

・19日午後3時の予報によりますと…
「台風7号(アンピル)」は「温帯低気圧」に変わり、北緯43度50分、東経165度40分を中心に『千島の東』で東北東方向に時速40キロの速さで進むとみられています。中心の気圧は984ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルとなっています。予報円の半径は330kmとなっています。

令和6年 台風第7号に関する情報 第16号
(気象庁・14日午後5時05分発表)

台風第7号は、14日夜にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後、台風は日本の南を発達しながら北上し、16日から17日頃にかけて、暴風域を伴って強い勢力で東日本や東北地方に接近するおそれがあります。小笠原諸島は暴風や高波に警戒してください。東日本は暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。東北地方は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。

●気象概況
 台風第7号は、14日15時には父島の西南西にあって、1時間におよそ15キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルで中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。
 台風第7号は、14日夜にかけて小笠原諸島に最も接近する見込みです。その後、台風は、日本の南を発達しながら北上し、16日から17日頃にかけて、暴風域を伴って強い勢力で東日本や東北地方に接近するおそれがあります。

●風の予想
 小笠原諸島では15日にかけて非常に強い風が吹く見込みです。東日本では15日から17日頃にかけて、東北地方では16日から17日頃にかけて、猛烈な風や非常に強い風が吹く所があるでしょう。
 14日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   小笠原諸島 25メートル(35メートル)
 15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   伊豆諸島  40メートル(60メートル)
   小笠原諸島 22メートル(35メートル)
 16日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
   伊豆諸島  40メートル(60メートル)
   関東地方  40メートル(60メートル)
   東北地方  25メートル(35メートル)

●波の予想
 小笠原諸島では15日にかけて、うねりを伴い大しけとなる見込みです。東日本では15日から17日頃にかけて、東北地方は16日から17日頃にかけて、うねりを伴い猛烈なしけや大しけとなる所があるでしょう。
 14日に予想される波の高さ
   小笠原諸島 7メートル  うねりを伴う
 15日に予想される波の高さ
   伊豆諸島  9メートル  うねりを伴う
   小笠原諸島 7メートル  うねりを伴う
 16日に予想される波の高さ
   関東地方  10メートル うねりを伴う
   伊豆諸島  10メートル うねりを伴う
   東北地方  7メートル  うねりを伴う

●雨の予想
 小笠原諸島では15日にかけて、雷を伴った激しい雨が降る所があるでしょう。東日本や東北地方では15日から17日頃にかけて、雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所がある見込みです。
 14日18時から15日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   小笠原諸島  100ミリ
 その後、15日18時から16日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   関東甲信地方 300ミリ
   東北地方   120ミリ
 その後、16日18時から17日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
   関東甲信地方 200ミリ
   東北地方   120ミリ

●防災事項
 小笠原諸島は暴風や高波に警戒してください。東日本は暴風や高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。東北地方は暴風や高波に警戒し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。関東地方では、高潮にも注意・警戒してください。
 伊豆諸島では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、関東地方では飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転するおそれもある猛烈な風が吹く見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。
 東日本では、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。

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