パリオリンピック™・レスリング男子で金メダルを獲得した高松市出身の日下尚選手がRSKの単独インタビューに応じてくれました。現在の心境、そしてこれからの目標とは?

解団したパリ五輪の日本選手団。

(日下尚選手)
「レスリング77キロ級の日下尚です。長年の夢を達成できてよかったです」

大勢の選手ととともに記者会見に臨んだ高松市出身の日下尚選手。
帰国する直前に、パリでRSKの単独取材に応じてくれていました。

(松村みなみ記者)
「(金メダルは)めちゃくちゃ重いですね」

(日下尚選手)
「エッフェル塔の鉄が入っているんで。最近みんなネックレスとかつけるんですけど、これが一番最高のジュエリーですね」

日下選手はパリ五輪・レスリングのグレコローマンスタイル77キロ級で日本初の金メダルを獲得。堂々とした試合運びでしたが、その胸中は、実は…。

「五輪チャンピオンは超人がなるものだと思っていた 超人になれたかな」

(日下尚選手)
「今回は五輪にかけてきたのでめちゃくちゃ緊張していた。日本にいる時から寝れなかった。(金メダルを)はじめ獲った時は、夢か現実か分からなかったんですけど、大きな反響を受けて、本当にオレ、金メダル獲っちゃったんだなと」

「五輪チャンピオンは超人がなるものだと思っていたので、自分も超人になれたかなと思ったんですけど、どうですかね…なれました」

達成感に満ちた様子の日下選手。思い返すのはかつての挫折だといいます。

(日下尚選手)
「やっぱり苦しかったのは中学生の時ですね。3歳半って結構早い時からレスリングを始めたにも関わらず、中学校時代には一回も全国大会で表彰台に上れなくて。正直辞めたいなとか、他の競技をやりたいなっていうのが正直な気持ちだった。そういう時に高校1年生になった時にリオ五輪があって、また改めて五輪への憧れが湧いてきて。絶対オレもここに立ちたい。すごくかっこいいなと」

自分は天才ではない だからこそ誰よりも練習を重ねた

そして掴んだ金メダル。夢を持つ全ての人に今、伝えたい思いがあるといいます。

(日下尚選手)
「(ほかの選手が)みんな寝ている中で起きて練習に行って、帰ってちょっと寝て、でまた練習に行くって本当にしんどかったんですけど。(練習を)ほかの人よりも絶対やってきたという自信があって、その自信が強い気持ちに変わるので」

「努力をしたら天才を超えられるし、何でも出来るんだよというのを伝えたい」

そして今、23歳のメダリストが見据えるのは4年後のロサンゼルスです。

(日下尚選手)
「2連覇というのは甘くないですし、絶対対策されてくるんですけど。(4年後も)前に出るスタイルを貫いてどんな相手も気持ちでつぶしてあげたい」

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