新潟県 上越市で13日、海水浴中の7才の男子児童が溺れ今も意識不明の重体です。
台風5号による北からの風とうねりが大きく影響したと専門家が指摘しています。

男子児童が意識不明で見つかった上越市の海水浴場です。

14日の午前は風速1.7メートル、波の高さは50センチでした。
13日は台風から変わった熱帯低気圧の影響が残り、14日を上回る風速3メートル波の高さは1メートルでした。

群馬に住む男子児童は13日、家族ら20人とオートキャンプ中でした。海で遊んでいたところ、正午ごろ、両親が気づくと姿がみえなくなり30分後、沖合20メートルから30メートル、この波消しブロックの手前で浮いているのをサーファーが見つけました。

すぐに救急搬送されましたが現在も意識不明の重体です。

水難学会理事で長岡技科大大学院の斎藤秀俊教授はこう指摘します。
【水難学会理事 斎藤秀俊 長岡技科大大学院教授】「(きのうは)波がほぼ北から入り込んでいること、直江津の海岸は北向きですから、北から波が入るともろに影響を受けやすい海岸。”うねり”といいまして、台風が近づいているときなどに発生する波。”うねり”は高さはそんなにないけれど、エネルギーを持った波でして、海岸に対して垂直に打ち付けると水難事故が発生しやすくなる」

実際、前日には、70代の監視員の男性が海水浴客が流されたと思い救助に向かった末、死亡しています。

さらに10日には村上市の海水浴場で福島県の7才の男子児童が死亡する事故も起きています。

村上市の7才児童も13日の上越市の7才児童も「家族が目を離した数分間」が惨事を招いた形でした。

【長岡技科大大学院 斎藤秀俊 教授】「”目を目を離すな”だけでは駄目、一緒にお子さんと行動する」

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