福島県下郷町では13日、お盆の帰省に合わせて「二十歳(はたち)のつどい」が行われ、参加者たちが華やかに門出を迎えました。

県内で就職している参加者「中学校卒業して以来会っていない友達とも話せて、嬉しかった」
県内で就職している参加者「自分らしさを大切にして、経験を積んで素敵な女性になれたら」

下郷町では1月に雪が多く、式に影響が出る可能性があることから、毎年お盆の時期に成人式を行っていて、今年は二十歳の節目を迎える36人が参加しました。

式では、星学町長が、「下郷町でつちかった豊かな感性や思いやる心を持ち、自分らしい人生を歩んでほしい」と励ましの言葉を贈りました。これに対して参加者代表の弓田泰地さんが答辞を述べました。

参加者代表・弓田泰地さん「私たちは自然に囲まれた下郷町で、多くの人に支えられながら成長することができました」

県内では13の町と村が、お盆の時期に成人式を開催します。

なぜ?真夏のお盆に成人式

成人式というと、1月の「成人の日」や前日に行われるイメージがありますが、福島県内では、真夏のお盆の時期に成人式を行うという自治体があります。なぜこの時期に成人式を開催しているのか、自治体に聞きました。

15日に「二十歳のつどい」が開催される金山町は、「豪雪地帯で1月に開催すると移動が大変なので毎年8月に開催している」ということです。

天栄村は、「学生や社会人などが帰省しやすいのでこの時期に開催している」と回答しました。また、天栄村では、昭和50年代まで冬に成人式を行っていたそうです。しかし、振袖など、新成人が着る衣装がどんどん高価になり、保護者の負担も大きくなっていったため、8月に成人式を開催することになりました。実際、天栄村の成人式では、女性は振袖ではなくドレスなどのフォーマルな装いがほとんどだそうです。

こういった様々な理由から、県内では三島町や、北塩原村など13の町と村がお盆の時期に成人式を開催しています。

成人式を迎えた皆さん、おめでとうございます。

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