新潟県五泉市で各種ニット製品の製造を手掛けていた『三栄ニツト』が、販売不振から倒産することがわかりました。東京商工リサーチによりますと、新潟県内では145番目の新型コロナウイルス関連破綻だということです。

『三栄ニツト』は1948年に創業し、婦人向けのセーターやカーディガン、ジャケットやブレザー、ワンピースなどの各種ニット製品の製造を手掛けつつ、大手アパレルメーカーのOEM生産も請け負い、1990年3月期には約14億円の売上商を計上し、税引前の利益で1億円以上を確保していました。

しかしその後は、安価な海外製品やファストファッションプランドの台頭に押される一方で、個人消費の低迷も重なり、2019年3月期の売上高は3億円台に減少。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛などの影響によるニット製品の需要落ち込みが更に追い打ちをかけ、2023年3月期の売上高は約1億9000万円にまで下がっていました。『三栄ニツト』では損益面でも多額の赤字計上が続いており、事業の継続は困難と判断したとみられています。

なお今後『三栄ニツト』は、弁護士を通じて任意整理を行うとしていますが、東京商工リサーチによりますと、負債総額は11日の時点ではまだはっきりしていないということです。

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