今回のヒーローは、楽天イーグルス、内星龍投手。今年から先発に挑戦する次世代エース候補の胸の内に迫ります。大きな夢が「世界一の投手」から違った夢に変わった心境の変化とは・・・。

今江監督初勝利を呼び込んだのは内投手

3月31日、開幕3戦目の西武戦。劇的なサヨナラ勝ちで、今江敏晃監督の記念すべき公式戦初勝利をあげたこの日、プロ初先発のマウンドに上がったのが、内星龍投手です。粘りのピッチングでその後のサヨナラ勝ちを呼び込みました。

高卒3年目の昨シーズンは1軍デビューし、中継ぎとしてフル回転。ファンが選ぶ推しメングランプリで1位に輝くなど、一気にブレークしました。

楽天 内星龍投手:
「(推しメン1位の)手応えはまったくないすけど、嬉しいですよね。初めは“内って誰だ?”みたいな感じから始まったけど、(名前入りの)タオルも増えだした。名前を知ってもらいだすとやっぱり嬉しいです」

プロ初先発は緊張した?

3月31日のプロ初先発の登板について、語ってもらいました。

楽天 内星龍投手:
「日曜日というのもあってファンの方も満員で入ってましたし、初めての先発っていうところで緊張感もあったんですけど、マウンドに上がっていく時にはもうワクワクに変わっていたと思います」

初の先発マウンド。初回1アウトの場面、見事三振を奪い、ツーアウトになったのですが・・・。

その日のラジオ中継でプレイバックです。

解説:
「今のも素晴らしいボールだと思うんですけど、三振を取った後、ベンチに帰りかけたので、アウトカウントを間違えた」
実況:
「それで今、内投手も照れ笑いを浮かべていたんですね。だいぶこれは、緊張感が仕草から伝わってきますね」

この時の間違い、本人は・・・。

楽天 内星龍投手:
「緊張でと結構言われるんですけど・・・。というよりは、ただ単にアウトカウント間違いで、三振を取って気持ち良くなって、戻っちゃいました。舞い上がっていたわけではないです、ただ単にアホやったっす」

日々の行動も含めてエースと呼ばれたい

では、内投手の理想の投手像は・・・。

楽天 内星龍投手:
「チームのエースと呼ばれるピッチャーになりたい。(理想は)やはり勝てるピッチャー。自分が投げている時に守備陣が“守りたい”と思えるような日頃の行動や、“勝たせるために打とう”と思えるような練習態度など、日々のその生活態度も大事になってくると思うので、日々の行動も含めてエースと呼ばれたい。
打者27人全員三振でアウトにすれば“自分の力”で勝ったと言えるが、そんなことは絶対ないのでファインプレーをしてもらったり、お互い助け合いなので。そういった日々の生活を絶対神様も見ているなと思います」

逆立ちやブリッジでバランス感覚を身につけ、投球フォームの安定を心がけている内投手ですが、もう一つ大事にしている練習方法があります。

それが“フレーチャ”というやり投げの矢に似た道具を使用したトレーニング。尊敬するドジャースの山本由伸投手を参考にして取り入れ、毎日欠かさず行っています。

楽天 内星龍投手:
「高校生のときに、自分でお小遣い貯めて買って、そこからやり始めた。全身を使って投げる道具というか、そういった感覚をつかみやすい、感覚が良くなると勝手に自分に合ったフォームになってくると思うんので、自分に合ったフォームも探せる道具、練習法なのかなと思います」

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