13日午後、南鳥島近海の北緯26度20分、東経150度30分において、熱帯低気圧が台風8号になりました。
台風6号は熱帯低気圧に変わりましたが、日本周辺は7号・8号のダブル台風となり、台風7号の日本接近による大荒れにも警戒が必要です。
こうした中、台風同士が接近することで、注意すべき点があると気象予報士は指摘します。

台風8号は13日午後6時時点で、南鳥島近海の北緯26度40分 (26.7度)東経150度35分 (150.6度)にあって、東北東へゆっくり進んでいます。
中心気圧 1004 hPa、中心付近の最大風速 18 m/s (35 kt)、最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)。

台風は14日午後6時には、日本の東の北緯32度35分 (32.6度)東経148度00分 (148.0度)にあって、北北西へ30 km/h (16 kt)の速さで進む見込みです。
中心気圧 1004 hPa、中心付近の最大風速 18 m/s (35 kt)、最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)の見込みです。

15日午後3時には熱帯低気圧へ変わる見込みです。
日本の東の北緯38度30分 (38.5度)東経148度30分 (148.5度)にあって、北北西へ30 km/h (16 kt)の速さで進み、中心気圧は1004 hPaとなる見込みです。

気象庁HPより

一方、台風7号は日本の南を発達しながら北上し、14日夕方から夜にかけて暴風域を伴って小笠原諸島に最も接近する見込みです。台風7号は、その後も日本の南を北上し、16日から17日頃にかけて、暴風域を伴って強い勢力で東日本や北日本に接近して、大荒れや猛烈なしけとなるおそれがあります。

日本周辺はダブル台風となっていますが、台風同士が接近することで、注意すべき点があると、気象予報士は指摘します。

石川博康 気象予報士
「台風8号は今のところ上陸する可能性は低いですが、ここで注意したいのが、台風同士が近づくと動きが複雑になってしまう可能性があることです。

「藤原の効果」と呼ばれるもので、2つ以上の台風が接近すると、それらが互いの進路に影響し、相対的に反時計方向に回転運動をするなど、特徴的な動きをすることがあります。

ただ、台風は他の台風以外にも気圧の谷や高気圧、偏西風などの影響も受けますので、すべてがこの動きになるわけではありませんが、台風同士が近づいた際は注意が必要です」

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