巨大地震への注意が呼びかけられる中でお盆を迎えました。地震による津波被害が想定される愛媛県愛南町の観光施設では、避難経路を周知するなどの対策をとって営業を続けています。

愛南町の御荘湾に近い「南レクジャンボプール」では、南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」の発表を受け、対策を強化しています。

(従業員)
「津波の際の避難経路図になっているのでご確認お願いします」

入場者は避難経路を記した地図を受け取ると、スマートフォンの地図アプリとあわせて緊急時の対応を確認するなどしていました。

(訪れた客)
「アナウンスがあれば、すぐに逃げる準備を。施設の方を信用している」

13日は、地元の家族連れや帰省客などで混みあい、プールには子どもたちの歓声が響いていました。

(放送)
「現在、南海トラフの想定震源域での地震活動が活発化しています。津波到来のおそれが高い場合、プールを閉園しますのであらかじめご了承ください」

津波のおそれがある場合、近くにある標高160メートルの松幹山に客を誘導するということです。

巨大地震への注意が呼びかけられる中、多くの人にとってお盆休みの過ごし方は手探り状態のようです。

(静岡から帰省)
「帰省で田舎がこっちなんで。帰るのは躊躇したが夏休みは楽しみたいなということで思い切って帰ってきた」

(大阪から帰省)
「災害バッグを準備して持ってきていて、当初、海に行く予定だったが、さすがにということでプールに切り替えた」

南海トラフ地震が発生した場合、御荘湾では最大9メートルの津波が想定されています。「巨大地震注意」の影響からか、去年の同じ時期と比べ天候は良いものプールの入場者は3割ほど減っているということです。

(従業員)
「1時間に2回ほど、園内放送で、注意喚起を行っている」
「ここに来たお客さんは、本当に楽しみにして来ていると思うので、楽しく1日過ごして頂きたいのが本音」

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