太平洋側から岩手県に上陸した「台風5号(マリア)」。青森県内各地に朝から雨と風をもたらしました。

台風5号は13日に熱帯低気圧となり、ゆっくりとほぼ停滞するような状態で北上するとみられますが、今後の台風による影響などはどうなるのでしょうか?

以下、気象予報士の吉田さんの解説です。

台風5号(マリア)今後どうなる?

今回の台風は、太平洋側の沿岸部から上陸してきた台風です。過去には1951年からの観測(データ)があるんですが、2016年の台風10号、2021年の8号以来3回目(の上陸)となります。

台風5号は岩手県で上陸しまして、(午後5時の)推定の位置が今のところは秋田県の辺りを北西方向へ進んでいるという状況です。

今後、このあと12日夜のうちには日本海に抜け、その後、スピードが少し遅くなりまして、日本海の北海道の西部の方に遠ざかるという状況なんですけれども、だんだん動きが遅くなるということですから、長い時間(北海道や東北に)影響が出る可能性が出てきています。

青森県の朝からの雨雲の動きを見ていきますと…

青森県の12日朝からの雨雲の動き

東風の吹き付けで台風本体が近づく前から、特に太平洋側を中心に雨の量が多くなっています。だんだん南の方からは台風本体の雨雲も見え始めている県内。(午後6時過ぎの)深浦では雨が降っていませんでしたけども、太平洋側で雨が降っている状況。このあと台風の動きによって、深浦方面など津軽方面で、本降りの雨というところが出てきます。

12日午後7時~の雨と雲の予想

※1時間ごとの「雨と雲のシミュレーション」はリンクからご覧いただけます。

夜の7時には、今のところ中心付近は海に抜けていくという状況ですが、雨の中心はこのあと太平洋側に加え、津軽方面でも雨脚の強まるところが出てきそうです。
その後、明日(13日)の明け方にかけては…。

日付変わる頃になりますと、一部で雨脚の強まるところもありそうです。その後、明日(13日)の明け方にかけてなんですが、やはり中心付近は海の方に抜けているんですけれども、周辺の雨雲が特に津軽地方を中心にかかり続けているという状況です。その後ですけれども、一旦日中に雨の降り方が弱まる、止む時間帯も出てきそうなんですけれども、この熱帯低気圧に変わってから動きが遅くなるという状況で、その周辺の雨雲が、13日夕方になりますと再び広がり始めるところが北部を中心に出てくる見込み。

その後、夜にかけても広い範囲で再び雨が降って雨脚の強まるところも出てくるという状況です。

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