日本の南に発生した熱帯低気圧が、台風へと発達する可能性があるとして、気象庁は12日、進路予報を開始しました。今後は北寄りに進み、今週末の16日・金曜日頃に日本に近づく可能性があります。

12日9時の観測によると、熱帯低気圧が日本の南の北緯22度20分、東経135度50分にあって、ゆっくりした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっています。

熱帯低気圧は今後24時間以内に台風となる見込みで、その中心は、24時間後の13日9時には日本の南の北緯24度35分、東経138度30分を中心とする半径130キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルが予想されます。

台風の中心は、48時間後の14日9時には父島の西南西約180キロの北緯26度35分、東経140度30分を中心とする半径200キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は992ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。

72時間後の15日9時には小笠原近海の北緯29度10分、東経140度50分を中心とする半径260キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。

日本への影響はどのようになるのでしょうか?石川気象予報士の解説です。

石川博康 気象予報士
「気象庁は12日午前9時に日本の南で発生した熱帯低気圧について、「24時間以内に台風となる見込み」と発表しました。このあと台風が発生すると「台風7号」となります。

気象庁によると、今後は北寄りに進み、今週末の16日・金曜日頃に日本に近づく可能性があります。予想通りに進むと、お盆休みの終盤頃、交通機関に影響が出るおそれがあります。

またこの時季の台風は記録的な大雨をもたらす可能性があります。

記憶に新しいところでは去年8月、台風7号が西日本を縦断、鳥取県では記録的な大雨が降り、大きな被害が出ました。

その際は大雨特別警報も発表されました。

去年の台風7号は当初、東日本に進む予想もありましたが、高気圧の張り出しの影響で、実際は西日本を縦断し大きな影響が出ました。

今回はどうなりそうでしょうか。ヨーロッパ予想をみると、15日から16日ごろにかけて関東付近に近づく可能性を示しています。

またアメリカの予想では、16日から17日ごろにかけて関東付近に近づく可能性を示しています。

今回のケースも予想に振れがあり、今後進路が変わる可能性があります。気象庁などが発表する情報に十分注意してください」

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