奥能登2市2町にある公立病院の機能強化や、医療体制の維持に向けて現状や課題を話し合う検討会で、新病院の設置を求める意見が上がりました。

震災後の広域搬送数

今月8日に石川県庁で開かれた検討会には、市立輪島病院や珠洲市総合病院など、奥能登にある4つの公立病院の院長のほか県や自治体の関係者らが参加し、それぞれの病院から震災後の状況が報告されたほか、医療スタッフの確保や職員の離職による介護・福祉環境の悪化などの課題が共有されました。

震災前との比較で入院、外来患者ともに減少

県によりますと、4つの公立病院では住民の避難や介護施設の休止などにより、震災前と比較すると入院患者の数が約5割、外来患者数は6割程度に留まっていて、病院側からは将来を見据えた公立病院の集約・再編のため、県の主導で新病院の設置を求める声が上がりました。

金沢大学能登里山里海未来創造センター・谷内江昭宏 センター長「特に、今ある病院の機能をどのくらいダウンサイジングして、どういう機能を残すかということも含め、慎重に将来、構想を考えていく必要があると思う」

金沢大学能登里山里海未来創造センター・谷内江昭宏 センター長

県では年内に2回目の会合を開き、それぞれの課題に向けた機能強化策などを検討します。

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