毎年夏の2か月間だけ鳥取県米子市にやってくるネパール人の男性がいます。
普段はヒマラヤ山脈などで山岳ガイドなどを行っている彼ですが、日本滞在中は「山」ではなく、ほとんどの時間を「海」で過ごすといいます。
その理由とは?

鳥取県米子市の皆生温泉海遊ビーチ。
気持ちよさそうに泳ぐ1人の外国人男性の姿がありました。

「海はねー、楽しいよー!だって心のふるさとでしょ、ここは。」

そう話すのは、ロクナス・シルワルさん。
愛称は「ロクさん」です。

ロクさんが住んでいるのは、インドと中国に挟まれた内陸国・ネパール。
世界最高峰・エベレストを有するだけあって、国のほとんどが山岳地帯。
ネパール人にとって、海は憧れです。

ロクナス・シルワルさん
「私、水はどこの水も一緒だと思っていましたね。塩水が口に入った時、びっくりしました」

普段、ヒマラヤ山脈などで観光客向けの山岳ガイドをつとめるロクさん。
雨季の閑散期、毎年7月と8月の2か月間だけ皆生を訪れているといいます。

ただ、なぜ皆生なのでしょうか?
理由は、国境を越えた"友情"にありました。

皆生ライフセービングクラブ 野嶋功理事長
「共通の知人の紹介で、それ以来の長い長いお付き合いが続いてます」

ロクさん、夏のビーチの安全を守る皆生ライフセービングクラブの野嶋さんと20年来の付き合いなんだとか。

山岳ガイドをしている時に出会った鳥取市の男性に紹介され、2人の交流が始まりました。

皆生滞在中、ロクさんは何をしているのでしょうか?

別の日、海を訪れてみると…そこには、赤と黄色のユニフォームに身を包んだロクさんの姿がありました。

実はロクさん、滞在中のほとんどをライフセーバーとして過ごしているんです。

「3番湾は13名でございます。よろしくお願いします」
「はい、本部了解しました。よろしく。」

ロクさんの仕事は「監視」。
水難事故を防ぐために欠かせない仕事ですが、実はここでロクさんのとんでもない能力が発揮されています。

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