台風5号はきょう午前中、宮城県から岩手県にかけて上陸する見込みです。日中は台風5号が東北地方を横断し、大雨のピークになります。土砂災害や川の氾濫に厳重な警戒が必要です。東北地方の予想24時間降水量は、あす朝6時までで250ミリ、その後、あす朝6時からあさって朝6時までで150ミリです。すでに岩手県は台風の上陸前から記録的な雨量になっていて、岩手県久慈市下戸鎖では48時間雨量が407ミリと、観測史上最大を記録しています。

午前中は岩手県など東北の太平洋側では非常に激しい雨が降り、午後は秋田県など日本海側でも大雨になる見込みです。また、台風の動きが遅いため、秋田県や青森県では、あすにかけて雨量が多くなるおそれがあります。線状降水帯も発生するおそれがあり、災害の危険度が高くなります。土砂災害の危険がある場所からは離れることが重要です。また、中小河川は短い時間で一気に水位が上がり、氾濫するおそれがあるので、浸水が想定される地域の方は、あらかじめ避難することも大切です。

関東から九州は晴れる所が多くなりますが、関東北部、山陰、九州南部、山沿いではにわか雨があるでしょう。日差しが出る地域ではきょうも気温が上がり、最高気温は東京で35℃、名古屋で38℃の猛暑日になるでしょう。

あすは東北の日本海側で大雨が続く見込みです。東日本や西日本は日差しの出る所が多くなりますが、局地的ににわか雨があるでしょう。週の後半は新たな熱帯低気圧が本州付近に北上するおそれがあります。まだ進路が定まっていないため、今後の動向にご注意ください。

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