パリオリンピック™レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝が行われ、高知市出身の清岡幸大郎(きよおか・こうたろう)選手(三恵海運)が、2022年世界選手権覇者のラフマン・アモウザドハリリ選手(イラン)に10-3で勝ち、オリンピック初出場で金メダルを獲得しました。女子57キロ級の櫻井(さくらい)つぐみ選手(高知・香南市出身)に続き、今大会、高知県勢2人目の金メダル獲得です。

ノーシードの清岡選手は、1回戦で第5シードのモルドバの選手に10-0のテクニカルスペリオリティで勝利しました。続く2回戦では去年の世界選手権で2位だったセバスチャン・リベラ選手(プエルトリコ)と対戦。8-6で接戦を制しました。メダルが懸かった準決勝では、去年のアジア大会覇者のツルガ・ツムルオチル選手(モンゴル)に組み手争いで苦しむも逆転勝ちし、銀メダル以上が確定していました。

ノーシードから勝ち上がった清岡幸大郎選手(高知市出身)

迎えた決勝戦の相手は2022年の世界選手権覇者、ラフマン・アモウザドハリリ選手(イラン)です。一足早く金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手(高知・香南市出身)も試合を見守ります。

試合開始およそ2分、アモウザドハリリ選手が清岡選手の足を取って場外へ押し出し、1点を先制。しかし清岡選手は第1ピリオド残り約30秒、タックルからバックを取り、逆転に成功すると・・・そのままアンクルホールドで相手を4回転させ、一気に8得点、10-1と大きくリードします。

第2ピリオドに入り清岡選手はバックを取られ、2点を返されますが、10-3で勝利し、オリンピック初出場で見事、金メダルを獲得しました。

レスリング女子57キロ級の櫻井(さくらい)つぐみ選手(高知・香南市出身)に続き、今大会、高知県勢2人目の金メダル獲得です。清岡選手と櫻井選手はともに高知レスリングクラブで鍛錬を積んだ“幼なじみ”です。

初出場で五輪の頂点に立った清岡幸大郎選手(高知市出身)

■五輪初出場で金メダルを獲得した清岡幸大郎選手
「ここまで支えてくださった、自分に声をかけてくださった皆さんに、この金メダルだけでは返せないんですけど、『ありがとうございました』という気持ちと、少しでもこの結果で恩を返すことができたのかなと思います」

Qものすごいグラウンド技でした
清岡選手「自分の持ち味で、あのポジションになれば絶対に返すことができるという自信はあったので、本当はあの場面で決めきるつもりだったんですけど(第1ピリオドが)タイムアップになって、見たら10-1になっていた。後半も開始から攻めてテクニカルスペリオリティで勝つつもりだったんですけど、そこまで簡単な相手ではないので、なかなか勝ち切らせてもらえなかった。最初に気持ちで攻めてポイントを取ることができたので、それが後半にも活きたのかなと思います。」
Q幼なじみの櫻井つぐみさんに続きました
清岡選手「何としてでも勝たなければいけないという、試合前から(櫻井選手が)先に試合をすることは決まっていたので、『勝ってプレッシャーをかけてくれ』とつぐみにも伝えましたし、それが良い方向に力に変えて試合に臨むことができたので、本当に良い関係でここまで来て、2人で金メダルを取ることができたので、この後メダルをもらって、高知県でずっと(レスリングを)教えてくれた櫻井優史(さくらい・ゆうじ)先生であったり、母に金メダルをかけてあげたいと思います」
Qご家族・お父さんも喜んでいますね
清岡選手「この後の表彰台では1番高い所からの景色を見せることができますし、一緒に高く上がった日の丸を見つめて、いろいろ会話をしたいと思います」

◆濱田省司(はまだ・せいじ)高知県知事からのお祝いメッセージ
「パリ2024オリンピック競技大会レスリング男子フリースタイル65キロ級での金メダル獲得、誠におめでとうございます。本件出身選手の連日の金メダル獲得という快挙に多くの県民が歓喜し、県内はもとより全国に大きな感動と勇気を与えてくださいました。これまでのたゆまぬ努力と今回の素晴らしいご活躍に敬意を表し、心からお祝い申し上げます。」

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