パリオリンピック™レスリング男子フリースタイル65キロ級の準決勝が行われ、高知市出身の清岡幸大郎(きよおか・こうたろう)選手(三恵海運)が、2023年アジア大会覇者のツルガ・ツムルオチル選手(モンゴル)に逆転勝ち、オリンピック初出場で決勝進出を決めました。レスリング女子57キロ級で金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手(高知・香南市出身)に続き、今大会、高知県勢2人目のメダル獲得です。

五輪初出場で銀メダル以上が確定した清岡幸大郎選手(高知市出身・三恵海運)

ノーシードの清岡選手は、1回戦で第5シードのモルドバの選手に10-0のテクニカルスペリオリティで勝利。続く2回戦では去年の世界選手権で2位だったセバスチャン・リベラ選手(プエルトリコ)と対戦、8-6で接戦を制しました。メダルが懸かった準決勝の相手は、去年のアジア大会覇者、ツルガ・ツムルオチル選手(モンゴル)です。

第1ピリオド、清岡選手は組み手争いで相手に自由にさせてもらえません。消極的なプレーと見なされ、アクティビティ・タイムで1点を奪われます。

しかし第2ピリオド、3分50秒ほどで清岡選手のタックルが決まり、そのままバックを取って2点を獲得、逆転に成功します。そして残り時間約50秒で清岡選手がタックルを仕掛け、グラウンドに持ち込むと・・・相手の返し技に耐えてバックを取り2点を追加。アクティビティ・タイムでさらに1点を奪い、5-1とリードを広げます。その後、相手の猛攻に耐えた清岡選手は、五輪初出場で銀メダル以上の獲得が決まりました。

高知県勢ではレスリング女子57キロ級で金メダルを獲得した櫻井つぐみ選手(香南市出身)に続き、2個目のメダル獲得です。清岡選手の決勝戦は日本時間の11日午後7時過ぎに行われ、2022年の世界選手権覇者、ラフマン・アモウザドハリリ選手(イラン)と対戦します。

初めての五輪は「お祭り」「すごく楽しい」と話す清岡選手(高知市出身)

■決勝進出を決めた清岡幸大郎選手
「第1ピリオドはなかなか相手のペースから自分のペースにすることができなくて、『どうしようかな』という感じだったんですけど、(インターバルで)セコンドに戻った時に、コーチがしっかり的確なアドバイスを、外から見て自分が攻めるべきところを教えてくれたので、それを後半は実行したことで、しっかり勝ち切れたと思います。」
Q初めてのオリンピックの雰囲気は
「お祭りですね。すごく楽しいです。しっかり準備をして、あとはやってきたことを出すだけなので、ここからもう1度減量があるので、そこも調整して万全の状態で11日の決勝に臨みたいと思います」

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