パリオリンピック™レスリング女子57キロ級決勝で、櫻井つぐみ選手(高知・香南市出身)がオリンピック初出場で金メダルを獲得しました。高知県出身選手の五輪金メダル獲得は92年ぶりの快挙です。
櫻井選手は1回戦、カナダの選手に6-1で勝利、2回戦ではエクアドルの選手に11-1でフォール勝ちを収め、順調に準決勝に進出しました。準決勝ではリオデジャネイロ・オリンピック53キロ級金メダリストのヘレン・マルーリス選手を10‐4で破り決勝に進出しました。
決勝の相手はモルドバのアナスタシア・ニチタ選手。去年の世界選手権決勝でも対戦し、櫻井選手が3-2で勝利しています。
櫻井選手は第1ピリオド開始約1分半、片足タックルでニチタ選手の背中をマットに近づけ、2点を先制します。
第1ピリオド終了間際には、両手で相手の片手を取る櫻井選手得意の組手「2ON1」からニチタ選手のバックを取り、4-0とリードします。
第2ピリオドに入っても櫻井選手の勢いは止まらず、片足タックルでグラウンドに持ち込むと、そのままニチタ選手のバックを取り、6-0とします。
試合はこのまま6-0で櫻井選手が勝利。高知県出身の選手としては、1932年ロサンゼルスオリンピック競泳1500m自由形を制した北村久寿雄さん以来、92年ぶりとなる『金メダル』獲得です。
マットを降りた後、櫻井選手は父、優史(ゆうじ)さんと抱き合って喜ぶ場面も見られました。
■櫻井つぐみ選手
「ここで優勝するために練習してきたので、いろいろな人に支えてもらってここまで来ることができて、優勝できて本当によかったです。(父・優史(ゆうじ)さんと育英大・柳川美麿(やながわ・よしまろ)監督から)『よくやった』と言われ、このオリンピックのためにたくさんの時間を犠牲にして、自分たちのために厳しい練習も厳しいことも言ってくれたし、やってきてよかったなと思いました。やってきたことを出すだけだと思って、やりました。(金メダルを取った景色は)本当に最高です」
10日午後6時半からは、櫻井選手の幼なじみ・清岡幸大郎(きよおか・こうたろう)選手が男子フリースタイル65キロ級に登場。高知県勢の“2階級制覇”なるか、期待が高まります。
■櫻井つぐみ選手略歴
2001年9月3日生まれ(22歳)。高知県香南市出身。野市小学校~野市中学校~高知南高校~育英大学~育英大学助手。レスリング選手だった父・櫻井優史(ゆうじ)さんの影響で3歳からレスリングを始め、「高知クラブ」時代には2014年~2016年の全国中学生選手権で3連覇と頭角を現す。その後も国内・海外の様々な大会を制する活躍を見せ、2021年に世界選手権女子55キロ級を、2022年には世界選手権女子57キロ級をそれぞれ制覇。2023年の世界選手権でも女子57キロ級を制してパリオリンピックへの切符をつかむ。オリンピック初出場。
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