台風5号は、発達しながら日本の東を北上し、11日は次第に進路を西よりに変えて、12日頃に暴風域を伴って北日本にかなり接近して上陸するおそれがあります。北日本では暴風や高波、土砂災害、河川の増水や氾濫、低い土地の浸水に警戒してください。

気象庁によりますと、台風5号は、10日0時には日本の東の北緯33度40分、東経146度10分にあって、1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいます。
中心の気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで中心から半径55キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。また、中心の東側460キロ以内と西側220キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風の中心は、12時間後の10日12時には日本の東の北緯35度25分、東経145度25分を中心とする半径65キロの円内に達する見込みです。
中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルが予想されます。予報円の中心から半径155キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

24時間後の11日0時には日本の東の北緯36度20分、東経144度35分を中心とする半径95キロの円内に達し、強い台風になる見込みです。
中心の気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルが予想されます。予報円の中心から半径185キロ以内では風速25メートル以上の暴風域に入るおそれがあります。

台風は、発達しながら日本の東を北上し、11日は次第に進路を西よりに変えて、12日頃に暴風域を伴って北日本にかなり接近して上陸するおそれがあります。

[風の予想]
北日本の海上では、10日は次第に風が強まり、11日は非常に強い風が吹く所がある見込みです。
 10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東北地方  15メートル (25メートル)
  北海道地方 15メートル (25メートル)
 11日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
  東北地方  20メートル (30メートル)
  北海道地方 15メートル (25メートル)
その後、北日本では12日頃は、海上を中心に非常に強い風や猛烈な風が吹くおそれがあります。

[波の予想]
北日本では、10日は波が高くなり、11日は大しけとなる見込みです。
 10日に予想される波の高さ
  東北地方  4メートル うねりを伴う
  北海道地方 3メートル うねりを伴う
 11日に予想される波の高さ
  東北地方  7メートル うねりを伴う
  北海道地方 4メートル うねりを伴う
その後、北日本では12日頃は、猛烈なしけとなるおそれがあります。

[雨の予想]
北日本では、11日は、台風の影響で、雷を伴って断続的に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
 10日18時から11日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東北地方  150ミリ
 11日18時から12日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東北地方  200ミリ

続いて石川気象予報士の解説です。

石川博康 気象予報士
「当初の予想より太平洋高気圧の張り出しが強くなるため、台風5号は本州寄りに進む見込みとなりました。

3連休中にも東北地方付近に上陸し、北海道を含め北日本は大荒れの天気となるおそれがあります。

交通機関に影響が出るレベルですので、帰省や旅行など考えている方は最新の情報をチェックするようにしてください。

この地域では今シーズン初めての台風となりますので、今のうちに雨や風への対策をお願いします。

また台風が近づく前から関東で強い風が吹き、波が高くなりしけとなる所もありそうです。

週末からは海レジャーなどに十分注意してください」

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