記録更新はお預けに…将棋の藤井聡太八冠(21)は叡王戦第2局に臨みましたが、タイトル戦連勝は史上最多タイにあと一歩の「16」でストップしました。

先に3勝した方がタイトルを獲得する叡王戦五番勝負。

4連覇を目指す藤井八冠はここまで1勝で、第2局は4月20日、石川県加賀市で挑戦者の伊藤匠七段(21)の先手で始まりました。

藤井八冠は去年9月以降、タイトル戦の対局で16連勝。

歴代1位の大山康晴十五世名人の記録「17連勝」に並ぶか注目された第2局でしたが…

87手までで藤井八冠が投了し、タイトル戦の連勝は「16」でストップしました。

(藤井聡太八冠 21歳)
Q連勝16でストップしたが?
「それ自体は仕方がないと思っている」

タイトル戦初白星を飾った伊藤七段。藤井八冠に勝ったのも初めてです。

(伊藤匠七段 21歳)
「勝てていなかったので一つ結果が出て良かった。まだ番勝負は続くので引き続き頑張りたい」

次の第3局は、勝った方がタイトルに王手をかける正念場です。

(藤井八冠)
「1勝1敗という形になったが気を取り直して、しっかり準備したい」

(伊藤七段)
「なんとかタイに戻すことができたので、第3局も前向きに準備して頑張りたい」

叡王戦第3局は5月2日、名古屋東急ホテルで行われます。

名人戦は…「一度形勢を損ねてしまうと、挽回が難しい」

しかし、八冠に休みなし。

22日は、千葉県の成田山新勝寺でご祈祷を受けた藤井八冠。

23日からはここを舞台に、豊島将之九段(33)の挑戦を受ける、名人戦七番勝負の第2局に臨みます。

疲れを感じさせず笑顔で記念撮影も…その後、対局室の空調を確認したり駒を選んだりする検分に臨みました。

(藤井八冠)
「(名人戦は)一度形勢を損ねてしまうと、挽回が難しいところがある。序盤から一手一手深く考えて指していきたい」

名人戦第2局は23日午前9時に始まり、24日夜に決着する見込みです。

開幕戦に勝った藤井八冠が連勝し、初防衛に前進するか注目です。

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