きょう午後5時まえに発生した日向灘を震源地とする宮崎県で最大震度6弱、鹿児島でも震度5強を観測した地震で、気象庁は午後7時すぎ、今後の巨大地震に注意を呼びかける南海トラフ地震臨時情報を出しました。
8日午後4時43分ごろ日向灘を震源地とするマグニチュード7.1の地震が発生したことを受け、気象庁はきょう臨時の南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会を開きました。
検討会では、今回の地震について「西北西・東南東方向に圧力軸をもつ逆断層型で、南海トラフ地震の想定震源域内における陸のプレートとフィリピン海プレートの境界の一部がずれ動いたことにより発生したモーメントマグニチュード7.0の地震」と評価しました。
そして過去110年間の世界の大規模地震の統計データをもとに「モーメントマグニチュード7.0以上の地震発生後に、同じ領域でモーメントマグニチュード8クラス以上の地震が7日以内に発生する頻度は、数百回に1回程度となる」などとして、「南海トラフ地震の想定震源域では、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっていると考えられる」と分析。これを受けて気象庁は午後7時15分に、今後の巨大地震に注意を呼びかける南海トラフ地震臨時情報を出しました
南海トラフで今後、大規模地震が発生した場合震源域は、今回の地震の周辺だけにとどまる場合もあれば、南海トラフ全域に及ぶ場合も考えられ、最大規模の地震が発生した場合、関東地方から九州地方にかけての広い範囲で強い揺れが想定されています。また、関東地方から沖縄地方にかけての太平洋沿岸で高い津波が想定されています。
気象庁は今後の政府や自治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとるよう呼びかけています。
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