愛知県の東郷町長の職員らに対するハラスメント問題、その後です。

東郷町の職員が行ったアンケートでは、これまで町長のハラスメントを見聞きしたという回答が数多くありましたが、第三者委員会が検証した結果が4月22日に報告されました。

「この結果を待って進退を判断する」と話していた町長がどうするのか、注目です。

(音声データ 提供:東郷町職員)
「おまえぐらいだ、そんなアホ」「ばかじゃねえか」

愛知県東郷町の井俣憲治(いまた けんじ)町長(57)は去年11月、複数の職員に対し「死ね」「殺すぞ」などのパワハラ発言をしていたことを認めて謝罪し、こう釈明しました。

(東郷町 井俣憲治町長)
「『こないだも言ったやろ』『あほちゃうか』『死ね』『みんな殺すぞ』みたいな勢いで、お笑い的な物言いの中で無配慮に使ってしまった。職員とできるだけフレンドリーに、冗談で場を和ませたいという気持ちが少なからずあった」

職員と「冗談を言い合う関係」ができていたため、一部の発言はハラスメントにあたる認識はないと訴えました。

東郷町は弁護士らでつくる第三者委員会を設置し、全職員へのアンケートをもとに事実関係を調べていましたが、22日、調査結果をまとめ町に提出しました。

「たとえば旦那さんとエッチなことをしているとき…」

報告書によると、739人の職員のうち108人が、町長からパワハラやセクハラなどのハラスメントを受けたことがあると回答。そして、耳を疑うような発言内容が次々と明らかになりました。

(井俣町長の発言 調査報告書より)
「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」
「春木川に落ちて、流れて行ってしまえ…そのまま流れて、下流で見つかればいい」
「育休を1年取ったら殺すぞ」

中には女性職員に対し、こんなセクハラ発言も。
「たとえば旦那さんとエッチなことをしているときに期待しているところじゃないところを触られるってことない?そこじゃない、そこじゃない、って思うでしょ」

井俣町長は自身の進退について、第三者委員会の結果を待って判断するとしていましたが…

(記者)
「町長、一言コメントいただけますか?」

記者の問いかけには応じず、「きょうは対応できない」と文書で回答しました。

(職員)
Q町長はいますか?
「とは思うが、きょうはここまで」
Q町長の口から…
「それはこの紙でということなので」

第三者委員会は23日に記者会見を開き、調査結果の詳細について説明する予定です。

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