先月からの記録的な大雨で、県内の被害額は661億円に上り、災害の被害としては過去最悪となる見通しであることが分かりました。

吉村知事「全体の被害状況は確認できていないところであります。今後調査が進むにつれて被害額や件数は大きく増えることが見込まれます」

先月25日からの記録的な大雨で、県内では道路ののり面が崩落したり、川の水があふれたりするなど、道路と河川を合わせて1354か所で被害が確認されています。

公共土木施設への被害額はおよそ581億円に上り、2年前に置賜を中心に発生した大雨被害の4.6倍で、過去最悪となる見通しです。

また、農林水産業では、農作物への浸水・冠水被害がおよそ8100ヘクタールで出ているほか、農地への土砂流入などが1200か所で確認されるなど、80億円の被害が見込まれています。

公共土木施設と合わせると661億円に上りますが、現在も被害の調査は継続して行われているため、被害額はさらに増えることが見込まれています。

また、きょうから県独自の農林水産対策事業が開始されました。

農地や農業施設の復旧に必要な費用の3分の1を県が補助したり、生産者の資金繰りを支援したりするものです。

吉村知事は、緊急の対策として既決予算で対応するとしています。

吉村知事「政府の支援策も十分に活用しながら、被災されたみなさまの生活と地域の経済活動が一刻も早く回復するよう、様々な施策を実施してまいります」

このほか県内では、1144の住宅で倒壊したり浸水したりするなどの被害が出ていて、5つの市と町で230人が避難所などに身を寄せています。

吉村知事は被災者の生活再建に向けて、県としてどのような対応が取れるか検討しているとしました。

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