今年5月に閉店したJR福島駅西口のイトーヨーカドーの跡地の活用について、6日に検討会が開かれ、住民からは、新たな商業スペースを要望する声が上がりました。一方、跡地については商業施設やマンション、ホテルなど複数の企業が関心を示していることが分かりました。

今年5月に閉店したイトーヨーカドー福島店の跡地は、現在、駐車場として利用されています。6日に開かれた跡地の活用についての検討会には、市民や街づくりの有識者などが参加しました。

福島市・木幡浩市長「東西一体的に捉えて価値を探り、駅東西をどのように連携していくのか検討が必要であります」

市によりますと、西口前の歩行者は、イトーヨーカドー閉店後から減少していて、平日では、1日1600人あまりと去年の同じ時期より900人近く減っています。跡地について有識者や住民からは、「新たな商業スペースを設ける案」や「大学のサテライトオフィス」として活用する案が出た一方、「公共機関が関わらずに民間企業に任せた方がいいのでは」といった声も聞かれました。

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商業施設、マンションなど複数企業が関心

イトーヨーカドー福島店の跡地は、駅西口の目の前に、およそ2万4000平方メートルの広大な敷地を抱えています。

現在は、利活用の方針が決まるまでの”暫定的な措置”として、駐車場として使われています。しかし、肝心の活用方法については、いまだに「空白状態」となっています。

福島市によりますと、ヨーカドー跡地については商業施設やマンション、ホテルなど複数の企業が関心を示しているということです。

一方、建物と土地を所有する東京の大手不動産会社「ヒューリック」は、「跡地の利活用については、あらゆる可能性を含めて検討している」と話しました。

福島の玄関口ともいえる福島駅前の再開発。福島のにぎわいをどのように取り戻していくのか、課題は山積みとなっています。

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