冬眠から目覚めたクマがエサなどを求めて活発に行動し始める時期に、本格的な春の「山菜採り」や「行楽シーズン」を迎え、人が山野へ立ち入る機会が多くなることから、思いがけないクマとの遭遇に新潟県では改めて注意を呼び掛けています。

新潟県によりますと、4月18日の時点でツキノワグマの目撃情報が県内ではすでに20件寄せられているということです。

新潟県内ではまだ人的被害は発生していませんが、今後不慮の人身被害を防止するため、県ではこれまで依頼していた県内市町村・観光協会・山岳協会などに加え、GW前の22日からは新潟県内のコンビニエンスストアにも注意喚起のポスターを掲示するなどして、改めてクマに対する注意喚起を行なっています。

クマと遭遇した場合の防御姿勢(新潟県提供)

2023年度は全国でクマは過去最多の人的被害をもたらしています。
新潟県内でもクマによる被害は多発し、2023年度のクマによる人的被害は9件・10人に上り、集計が始まった2009年度以降で過去4番目の多さでした。

16日に環境省は、これまで指定されていた二ホンジカやイノシシと同様に、ツキノワグマとヒグマを『指定管理鳥獣』に追加しました。
これにより、都道府県による捕獲や生息状況の調査事業が国の交付金の対象となるということです。

新潟県提供「にいがたクマ出没マップ」より

新潟県では、『にいがたクマ出没マップ』でも随時クマの出没情報を更新しているので、参考にしてほしいとしています。

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