2020年に青森県七戸町で男性を除雪機でひいて殺害したとして、殺人など7つの罪に問われている男の裁判員裁判で、検察側は「重機を用いた犯行で、被告人の生命軽視の姿勢が顕著」として、有期懲役では最長の懲役30年を求刑しました。

殺人などの罪に問われているのは、本籍が七戸町・住居不定無職の大橋一輝被告(37)です。

起訴内容などによりますと大橋被告は2020年12月、七戸町にある大橋被告の実家の敷地内で、当時64歳の知人男性を重さ約414kgの除雪機でひいて殺害したなどとされています。

また、この3か月前には、この知人男性を軽トラックの助手席に乗せたまま、八戸市の岸壁から海に転落させて殺害しようとした殺人未遂の罪でも起訴されています。

22日の公判で検察側は「重機を用いた犯行で、被告人の生命軽視の姿勢が顕著」として、有期懲役では最長の懲役30年を求刑しました。これに対して弁護側は、詐欺についてのみ認め、殺人や放火など6つの起訴内容については、無罪を主張。「執行猶予つきの判決が相当」としました。

公判の最後に、大橋被告は「仕事上の付き合いがある方々に嘘をつき」、「欺き、迷惑をかけた」と詐欺については認めたうえで、その他の起訴内容については、「私は何もやっておりません」と述べました。

判決は、5月22日に言い渡されます。

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