東京電力福島第1原発では、2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)の微量を採取するための釣りざお状の装置を原子炉格納容器に接続させる作業を7月25日に終えた。原子力規制委員会の使用前検査を受け、パスすれば採取に着手する。手続きが終わるまでに1カ月ほどかかるとみられる。  デブリの採取装置の先端にあたる部分は、挟んでつかめる方式を採用したことを明らかにした。剣山のようなもので押しつけて針と針の間で採取する方式も検討したが、デブリの大きさが確認できないなどの欠点があった。  採取するデブリは作業員の被ばくを考え、3グラム以下で毎時24ミリシーベルト以下に抑えたいとしている。採取は、着手から最終的な容器に入れるまでで2週間程度を想定している。


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