静岡の演劇集団・SPACが親子を対象にちょっと変わった表現教室を開きました。親子が同級生という立場でコミュニケーションをとるためのいろいろな方法を学びます。

<親子>
「巻きつけてみます」「金の糸を吐きますというのをお伝えして、それをひっぱることで同調して遊んでくれるということを大きいお友達と小さいお友達でやりあってみたいと思います」

これは、静岡の演劇集団・SPACが開いたおやこ小学校です。

見えない糸を引きあいながら、動きだけで思いを伝える方法を学びます。学校では大切な約束事があります。それは親子が同級生になることです。

<三島景太校長>
「親御さんがお子さんと友達になって、課題を一緒に乗り越えていく、その中で、お父さん、お母さんの知られざる一面とか、お子さんの才能や感性を気付いてくれるといいな」

<舘野百代さん>
「今、この思いを口では出さず、イメージで石をイメージして渡すということをやってもらっていですか?」

架空の石を渡して、相手に自分の思いを感じ取ってもらいます。言葉ではなく、動きだけでも気持ちが伝わることを理解してもらうことが狙いです。

<参加者>
「ちょっと冷たくて、あたたかいところもあった。すべすべしていた」
「だいたい同じ、温度までは…」

「石をもらった時はどんな感じになりました?」
「ふわっと、温かい感じがしました」

「感謝の気持ちをしっかり伝えられたのではないか。ごはんを作ってくれてありがとうという感謝の気持ちをこめて」

<舘野百代さん>
「言葉で考えると、思っている事の半分も伝っていかなくなっちゃう気がして、もっと体で心とか涙を流すことによって浄化される何かみたいなことがお渡しできることで何かが伝わったのではないか」

浜松で開かれたのはSPACの舞台音楽を手掛ける棚川寛子さんの授業です。渡された一枚の絵にタイトルをつけ、そのイメージにあった音を探します。

音でもコミュニケーションがとれることを学びます。

プログラムを企画発案したのは、コミュニケーションデザイナーのYORIKOさんです。

<コミュニケーションデザイナー YORIKOさん>
「本当にくせのある尖った、変わった大人たち。面白い先生を演じるのが得意中の得意なので、本当に新しい学校が生み出せる。これは演劇のプロの方々ならではの力なんだな」

「すぱっくおやこ小学校」は親子の絆を深めるための学校です。普段の役割を少し変えてみるといつもと違う関係性が、生まれるかもしれません。
※2024年の授業は終わり、2025年開催予定

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。