岩手県の沿岸南部に住む70代の女性が、SNSで「投資をやってお金を増やさないか」などと持ちかけられ、現金約1360万円をだまし取られる「SNS型ロマンス詐欺」の被害に遭っていたことが分かりました。

大船渡警察署によりますと、2024年1月下旬ごろ、気仙地域に住む70代の女性が、フェイスブックでフォローされたことをきっかけに、知り合った男性とメッセージのやり取りを始め、その後LINEに誘導されました。
LINEでは、フェイスブックで知り合った男性とは違う名前を名乗る相手とやり取りし、「一緒に海外旅行に行きましょう」などというメッセージが送られてきたということです。
この相手から2月上旬ごろ、「投資をやってお金を増やさないか。運用会社に振り込んで運用すれば必ず儲かる」というメッセージが来ました。
女性が運用会社が指定した口座に5万円を振り込んだところ、9000円の利益が出ていることを確認し、投資話を信じてしまいました。
その後、2月上旬ごろから5月20日ごろまでの間、メッセージが送られてくるたびに指定された口座へ複数回現金を振り込むことを繰り返したということです。

しかし、女性は相手からLINEで「貸した600万円を返せ」などと、身に覚えのない返金のメッセージが送られてきたことで不審に思い警察に相談したことで、振り込んだ金をだまし取られたことに気づきました。
被害額は合わせて約1360万円です。

警察は、実際に会ったことがない相手からお金の話が出たら詐欺だと注意して、お金を振り込む前に家族や友人、警察に相談するよう呼びかけています。

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