水産物直売施設を経営する鳥取県境港市の境港さかなセンターが7月30日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

帝国データバンク鳥取支社によりますと、境港さかなセンターは1996年8月に設立。1999年4月に水産物直売施設、「おさかなセンター」を開設しました。

主に観光客向けの鮮魚販売や食堂などが入居していて、2016年3月期には賃貸収入として年間約4千万円を計上しましたが、2020年以降、新型コロナウイルスの影響で入居する店舗の売り上げの減少や、テナントの撤退による賃貸収入の大幅な減少で、不採算経営を余儀なくされていました。

また初期投資の返済負担も重く、事業の継続が困難となりました。

負債額は約4億5千万円と見込まれ、7月30日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入りました。

境港観光協会の古橋剛シニアマネージャーは、
「観光の拠点が1つなくなることは残念で、境港にとっても痛手だ」
と、話しています。 

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