先月の関東甲信地方の平均気温は平年を2.5度上回り、1946年の統計開始以降で最も暑い7月だったことが気象庁のまとめで分かった。これまでの最高は、平年を2.4度上回る2018年7月だった。

厳しい暑さの中、汗をぬぐいながら横断歩道を歩く人たち=JR東京駅前で

 地点別では、東京都心の先月の平均気温が28.7度と平年を3度上回り、統計が残る1875年以降の150年間で、7月としては昨年と並び最高となった。

◆全国153地点のうち62地点で記録更新

 横浜市、千葉市、宇都宮市、水戸市、茨城県つくば市などでも同様に平年を3度前後上回り、いずれも7月として過去最高(タイ記録を含む)。気象台などがある全国153地点のうち62地点で最も暑い7月となる記録ラッシュだった。  都市化の影響が大きい大都市圏の暑さを除外し、中小都市や離島の全国15地点(関東甲信では千葉県銚子市と長野県飯田市)の気温から算出した先月の「日本の平均気温偏差」も基準値を2.16度上回り、1898年以降の7月として最高値を塗り替えた。

◆8月もアチチ、熱中症警戒を

 気象庁によると、8月も全国的に高温傾向が続く見込み。東京都心は1日の最高気温が33.5度と7日ぶりに35度以上の猛暑日を免れたが、来週にかけて熱中症に警戒が必要な暑さが続きそうだ。(宇佐見昭彦) 

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