約3000人が犠牲となった富山大空襲から79年です。富山市では1日、戦災からの復興に尽力した先人をしのぶ集いが開かれました。

「富山市民感謝と誓いのつどい」は戦後、市の発展に尽力した先人の遺徳をしのぶとともに戦争の悲惨さを後世に伝えようと、富山大空襲の前日に毎年開催されています。

この日は遺族会や市内の小学生ら約300人が出席しました。

富山大空襲は1945年8月2日未明に発生。アメリカ軍の戦略爆撃機B29が投下した焼夷弾により、富山市の市街地は焦土と化し、約3000人が犠牲となりました。

つどいでは、平和をテーマにした作文で最優秀賞に輝いた八尾中学校3年の京優希さんが作文を朗読しました。

八尾中学校3年 京優希さん:「今を生きる私たちが富山市のためにできることは何だろうか。それは富山大空襲があったという事実を忘れないことや富山市を再建してきた先人たちの努力に感謝すること、今ある平和を大切に、幸せな人生を送ることだと私は考える」

この後、会場では献花が行われ、出席者が尊い犠牲への祈りを捧げるとともに、平和への誓いを新たにしました。

富山県遺族会 田林修一会長:「富山の街が真っ赤に燃えたもんだから。いつもやっぱり8月になってくるとそのことが一番始めに頭に浮かんでね。戦争だけは絶対にやってはいけないということをふつふつと思います」

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