米軍普天間基地の移設工事が進む名護市の大浦湾で、国の天然記念物ジュゴンが海藻を食べた「はみ跡」とみられる痕跡が見つかり市民団体が工事の中止と専門家による調査を求めています。

ジュゴンの「はみ跡」とみられる痕跡が見つかったのは、大浦湾の埋め立て予定海域に近い、「K-8」と呼ばれる護岸周辺の海底です。

7月29日、市民団体が水深約8メートルから10メートルの海藻が茂る藻場(もば)で、白い砂地が線上に20メートルほど続いているのを確認しました。

市民団体は、台風3号の影響で先月海上での作業が中断したことからジュゴンが戻ってきた可能性が高いとして、工事の中止と専門家による調査を訴えました。

ジュゴンが戻ってきた可能性が高いと話すヘリ基地反対協メンバー



辺野古沖のジュゴンの生息調査をめぐっては、今年5月、国の第三者委員会が調査規模を縮小することを決めています。

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