各地で連日35度以上の猛暑日となるなど厳しい暑さが続いています。
熱中症にならないようエアコンを活用することが大切ですが、こうしたなか気になるのが電気代。「エアコンの節電に関する実態調査」をメーカーのダイキンが公表しています。
温度を下げるか、風量を上げるか、どちらが節電になるのでしょうか。

ダイキンによりますと、大手電力会社10社は、5月請求分から値上げを発表しています。さらに、政府の電気料金負担軽減措置が5月使用分で終了するため、平均的な電力使用量の家庭では、月1000円~1500円程度の負担増が見込まれています。

16日、ダイキンが「エアコンの節電に関する実態調査」をダイキンが発表しました。節電方法として誤解されやすい4つのケースを検証したということです。

【検証1】エアコン冷房の風量設定は「弱」と「自動」どちらが節電になる?

エアコン冷房の風量設定「弱」と「自動」それぞれで、日中11時間(8時~19時)つけっぱなしにして、消費電力量を計測し、1か月あたりの電気料金を調査しました。

すると、消費電力量を比較した結果、風量「自動」の方が消費電力量が約3割少ないという結果に。1か月換算では、風量「自動」は「弱」と比べて電気代が約990円少なくなったということです。

【検証2】エアコン冷房の風向設定は「ななめ下」と「水平」どちらが節電になる?

エアコン冷房の風向き設定「ななめした」と「水平」それぞれで、日中11時間(8時~19時)つけっぱなしにして、消費電力量を計測し、1か月あたりの電気料金を調査しました。

すると、消費電力量を比較した結果、風向き「水平」の方が消費電力が約3割少ないという結果に。1か月換算では、風向き「水平」は「ななめ下」と比べて電気代が約930円少なくなったということです。

【検証3】設定温度を「1℃下げる」のと、風量設定を「強」にするのとでは、どちらが節電になる?

エアコン冷房を使っていても暑くなると感じる真夏の日中(13時~15時)、設定温度を1℃下げるのと、風量設定を「強」にするのとでは、どちらが節電になるのか、消費電力量を計測し、電気料金の違いを調査しました。

すると、風量「強」は設定温度「1℃下げる」と比べて消費電力量が半分になったということです。また、1日の電気代についても約半分だったということです。

【検証4】SNSで話題の室外機に濡れタオルは「あり」と「なし」でどちらが節電になる?

近年SNSで話題となっている、エアコンの室外機の上に濡れタオルを置くと節電になるという噂。これ本当なのでしょうか?

室外機の上に濡れタオルは「あり」と「なし」それぞれで日中11時間(8時~19時)つけっぱなしにして、消費電力量を計測し、1か月あたりの電気料金を調査しました。

すると、濡れタオル「なし」は消費電力量が約3割少ないという結果に。1か月換算では、濡れタオル「なし」は「あり」と比べて電気代が約1020円少なくなったということです。

理由については、濡れタオルが室外機側面の吸込口や吹出口に垂れ下がり、空気の通り道を塞いでしまったため、運転効率が落ちたものと考えられるということです。

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