河野デジタル大臣は核融合の技術が2050年の脱炭素社会に向けて、「大きな切り札になる可能性は十分にある」と期待を寄せました。

河野デジタル大臣
「最終的なゼロエミッションに向けてやらなきゃいけないことを時間軸を置いていくと、核融合というのは、そのときに大きな切り札になる可能性は十分にあるだろうと思います」

河野大臣はきょう午後、茨城県にある核融合の研究施設を視察しました。「核融合」は原子核同士を融合させてエネルギーを発生させるもので、わずか1グラムの燃料から石油8トン分のエネルギーを生み出すことができますが、「核分裂」のような連鎖反応のリスクも低く、高レベルの放射性廃棄物も出ないとされています。

河野大臣は生成AIの登場などで電力需要の予測が大きく上振れする可能性に言及した上で、「原発の再稼働、再生可能エネルギーからそれこそ核融合に至るまで、いろんなところに張っておいて、最終的に当たったものから回収していくということになるだろう」と述べました。

過去に“脱原発”を主張していた河野氏ですが、きょうは原発の新設や再稼働、核燃料サイクルといった選択肢も否定しませんでした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。