今年の春、ビールを通して桜の保全を支援するというプロジェクトに宮城県柴田町が参加しました。その第二弾として「花火大会」を支援するプロジェクトが企画され、宮城からは大崎市が対象自治体に選ばれました。

おおさき花火大会実行委員会 菊地雄大実行委員長:
「ここが石段席で、来賓、テーブル席ずらっと並ぶ感じ。迫力があって良い花火が見られると思う」

大崎市古川の江合川河川敷で行われる「おおさき花火大会」。今年は、8月2日の夜におよそ5000発の花火が打ち上げられます。

地元の人:
「大きな花火が見られるのはこどももそうだし大人にとっても楽しい機会」

地域にとって欠かせない夏の一大イベント。開催に向け、毎年課題となるのが費用です。

おおさき花火大会実行委員会 菊地雄大実行委員長:
「(花火は)大体10~15%プラス警備費用、警備費も10%上がっている。協賛金を集めたり行政の力を借りてなんとしても花火を上げられるように」

2016年の花火大会の様子

特に今年は、海外の戦争や紛争などにより火薬の需要が増え、花火の価格が高騰していると言います。そんななか、ある「飲み物」で花火大会を応援する取り組みが始まっています。

小笠原悠記者:
「若林区の酒店です。ビールやジュースなど夏ギフトがずらっと並んでいるんですが…こちらのビールの棚には、『日本の花火大会を守りたい』と書いてあります」

キリンビールが企画する「晴れ風 ACTION」。春の桜に続き第二弾として花火大会を支援することになりました。「晴れ風」を1缶買うごとに350ml=0.5円または500ml=0.8円が寄付金として積み立てられ、対象自治体に分配されます。専用サイトからも応援したい自治体を1つ選んで寄付することもできます。宮城からは、大崎市が選ばれました。

(撮影協力)やまや沖野店 

大崎市観光交流課 中鉢豊課長:
「市も財政的に厳しい部分もあり、チャレンジしたところ認めてもらった。(実行委員会が)一生懸命努力しているので我々も何とかしたいと」

新たな支援も活用し今年も開催が決まったおおさき花火大会。テーマは「~スマイル~」です。

おおさき花火大会実行委員会 菊地雄大実行委員長:
「地域とこどもたちの笑顔のためにという事で、こどもたちにも分かりやすくスマイルをメインテーマにした。今後も行政と他団体の協力を得ながら持続可能な花火大会を目指していけたらと」

様々な思いを乗せた花火が8月2日、大崎の夜空を照らします。

おおさき花火大会は、資金難によって過去に何度か歴史が途絶えたそうです。その度に若者たちが立ち上がったということで、実行委員会は「花火を通してこどもたちに地域に愛着をもってもらい、未来につなげていきたい」と話していました。
花火の打ち上げは、午後7時半から午後9時15分までの予定です。

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