防衛副大臣を務める福岡2区選出の鬼木誠衆院議員が、選挙区内で去年から5回にわたり、自衛隊から提供された「南極の氷」を配っていたことがわかりました。

鬼木防衛副大臣は「財貨性のある金品ではなく公選法違反には抵触しないと考える」とコメントしています。

選挙区で5回開いた「南極の氷体験会」

鬼木誠氏によりますと、自身の選挙区である福岡市中央区、南区、城南区で去年から5回にわたりPTAと協力して児童や保護者に対し「南極の氷体験会」を開催しました。

「体験会」で使用された氷は海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が南極から持ち帰ったもので、児童や保護者らは、紙コップに入れられた氷を触ったり氷が弾ける音を聞いたりしたということです。

南極の氷

鬼木氏「財貨性のある金品ではない」



防衛副大臣を務める鬼木誠氏は、体験会が開かれた福岡2区の選出で、「『防衛副大臣』と名乗ったものの選挙の話題や政治の話は行なっていない」としています。

選挙区内での寄付行為を禁じる公職選挙法違反の疑いについて、鬼木氏は「自衛隊の価値ある活動を知ってもらうこと、南極の氷を通じて子供たちが地理や環境に関心を持つことなど社会性のある活動であったと考える」としたうえで、「財貨性のある金品ではなく、公選法違反には抵触しないと考える」とコメントしています。

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