札幌市の公立中学校に通っていた女子生徒が同級生からいじめを受けた際に学校側が適切な対応をとらず不登校になったなどとして30日、札幌市を相手取り損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、札幌市に住む高校2年の女子生徒です。

 代理人弁護士によりますと女子生徒は中学1年生だった4年前、通っていた札幌市の公立中学校で容姿をからかう動画を同級生の複数の男子生徒が参加するSNSのグループアカウントに投稿されるなどのいじめを受けました。

 女子生徒はその後、卒業まで学校に通えなくなりました。

 女子生徒は、自身が不登校になったのは学校側が校内に対策委員会を設けるなどの組織的な対応をとらなかったほか、オンライン授業などの支援も十分でなかったため学習に遅れが生じたなどとして学校を管轄する札幌市に対し、合わせておよそ550万円の損害賠償を求めました。

 提訴を受け札幌市教育委員会は「訴状が届き次第、内容を確認して対応を検討します」とのコメントを出しました。

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