青森県立中央病院と青森市民病院の統合新病院についてです。先週から候補地を2つに絞り議論が再スタートしていますが、宮下知事は8月中に整備場所を決めるとしたこれまでのスケジュールを維持する考えを示しました。

青森県 宮下宗一郎知事
「(整備場所を)8月には決めないと、次のスケジュールが続いていかないのは(青森市も)理解していると思っているので、議論を尽くすのを1か月で双方が努力してやるのが大切だと思っています」

宮下知事は30日の定例会見でこのように述べ、統合新病院の整備場所の決定を従来のスケジュール通り、8月中に決定する考えを示しました。

整備場所の候補地を巡っては、県は7月21日以降に有識者会議や県議会に対して「県営スケート場一帯」と「青い森セントラルパーク」の2つの案を比較検討するよう提案していて、関係者からは議論を尽くすことができるのか不安視する声も上がっていました。

有識者会議の福田眞作座長は、協議した結果を宮下知事と青森市の西市長に8月中に示す予定ですが、その時は複数の候補地を示し、最終的な判断は2人に委ねる可能性もあるしています。

こうしたなか、青森市は統合新病院の建設候補地について検討会議を開き、8月14日までに意見を集約する方針を確認しました。

29日の青森市の検討会議では、県が7月に新たな候補地として示した「スケート場一帯案」について、出席者からスケート場を移転する場合の方向性などについて質問がありました。

青森県病院局 荒関浩巳 局長
「スケート場を解体してセントラルパークを仮に移設するとすれば、スケート場が無い期間が一定程度、生じざるを得ないのではないかと考えています」

青森県建築士会 工藤真人 副会長
「やはり現状使っている方がいる。そういうこともどのくらい使えない時期があるかとか、サンドームに関しても同じだと思うが、そういうのもお示しして頂いた方が親切かと思います」

青森県病院局 荒関浩巳 局長
「ご指摘ありがとうございます。検討させていただきます」

また、出席した有識者からは候補地を判断する上で情報が不足しているという声が相次ぎました。

市の検討会議では8月14日に開かれる次の会議で意見を集約する方針です。

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