石川県七尾市で、能登半島地震で出た災害廃棄物を受け入れる唯一の仮置き場が、30日午後に閉鎖されました。現場では予定の時刻よりも前倒しで受け付けが終了され、住民からは怒りの声が上がっています。

誘導員「3時までというか受け付けは3時まで。中にいてもみんな帰らせているんですよ」
住民「そんなおかしなことあるんか」「市役所電話して確認してきたんですよ?市役所に電話したらきょう3時までに入ればいいですって。(車に)満載している。どうすればいいんや」
誘導員「中にいっぱいいますので」
住民「ダメやわ積んだもん。頼むきょうだけ頼む、どうすればいいんやわしら。市役所確認して…」
誘導員「市役所の環境課行ってください」

七尾市石崎町の能登香島駐車場に設けられた災害廃棄物の仮置き場。市はこれまで、2度にわたって受け入れ期限を延長してきましたが、利用者が減っているとして、30日午後3時に閉鎖することにしていました。

しかし、仮置き場では閉鎖まで残り1時間を残したところで受付を終了してしまいました。持ち込む人たちは後を断ちません。

誘導員「きょうは終わりました。中いっぱいですので」
住民「どうしてもだめ?」
誘導員「終わりましたよ!」

午後2時をまわったところで、現場の誘導員らは、荷物を積んでやってくる住民らの入場を次々と断っていきました。

これには住民たちも納得がいかない様子です。

住民「3時までに受け付けせんとダメやって言われて、だからこういう風じゃなくて3時までに(仮置き場に)入ればいいと普通思う。それでここに来て言われて、さあ帰れってまだ1時間ある」「何時までですか?と言ったら「3時」だと、じゃあ3時までに行きますねと、全部袋に詰めて満載してきたのに、玄関も壊して材木もいっぱい。これどこに持っていくんや。うち持ってどこに行くん。庭に飾っとくんかあほか」「役所のとおり来たんですけどね」

なぜ、予定時間よりも早く、車両の受け入れを取りやめたのか。

七尾市環境課の担当者に聞いても、納得できる回答は得られませんでした。

七尾市環境課「課ではそうした事実を全く確認できていない。現場を運営しているのは、市が委託している県の産業資源循環協会のためそちらに確認してほしい」

その後、七尾市は「これまでも、長時間並んでも午後3時を回ったら受け入れを断らざるを得なかった。最終日とはいえ、これほど来る人が多いとは想定していなかった。対応については反省している」とコメントしています。

31日以降の災害廃棄物の受け入れについては、七尾市役所1階の環境課で申請を行えば、1日20台までは無料で搬入ができる手続きをとります。

受け入れ場所は七尾市吉田町の「ななかリサイクルセンター」です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。