岩手県滝沢市で昨年8月、知人の無職佐藤猛さん=当時(72)=を殺害して通帳と印鑑を、逃走中の岩手、青森両県で男女から車をそれぞれ奪ったとして強盗殺人など9件の罪に問われた無職佐藤広明被告(76)の裁判員裁判で、盛岡地裁は29日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。  判決理由で中島真一郎裁判長は「借金取り立てからの逃走資金を手に入れようという身勝手な動機で強盗殺人を行い、その後も捜査の手から逃れるために、無関係の第三者を巻き込みながら犯罪を繰り返した」と指摘。「動機や経緯にくむべき事情はなく、無期懲役から減軽すべき事由を見いだせない」と述べた。


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