2021年に青森県の八戸沖で座礁して撤去作業が続いている貨物船について、船主側の弁護士は船体の撤去は技術的に困難であると判断し、断念したことを明らかにしました。
3年前の2021年8月に八戸沖で座礁したパナマ船籍の貨物船「クリムゾンポラリス」について、船主側はこれまで、2024年8月中旬までに撤去作業を終えるとしていましたが、29日までに断念したことを関係者に伝えたということです。
八戸沖に沈んでいるクリムゾンポラリスの船体は540トンあるとみられている居住スペースのうち、現在も約87トンが海底に残っているものの、中に土砂が多く入ってしまい、すべての撤去は技術的に困難と判断したということです。
船主側代理人 赤塚寛弁護士
「全部撤去というのを原則として考えておりましたので、じくじたる思いではございますが、残置せざるを得ないと判断した状況です。漁業者の方、地元のみなさんにはご理解いただくよう、これからしっかりと説明を重ねていくと考えているところです」
今後は漁業者の同意を得た上で、備品の流出を防ぐため、船体の穴をふさぐ作業などを行うとしています。
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